前にお話しした、言語習得の臨界期。
9歳前後から自然に言語を習得できる能力が落ちていくので、それまでに英語学習を始めるのが良い、という説ですね。
それより前に留学、移住してしまうと、日本語を忘れる可能性が出てきます。
また、9歳前に言語が何度も変わると、ダブルリミテッド(どちらの言語も年齢相応にならない)になる危険性もあります。
とはいえ9歳を超えると第二言語を習得するのに時間が掛かり、言語習得の限度も出てきます。
そのため臨界期である8、9歳が一番バイリンガルにするための留学に適した年齢です。
ただ、その9歳前後ですが、留学にしても移住にしても一番動きにくい年齢です。小学校にもやっと慣れ、これから勉強が難しくなる時期。子供自身もお友達との繋がりが強くなり、家族よりお友達いる方が楽しくなり始める頃です。
やっと生活が落ち着いてきて、子供も自分で自分の事が出来るようになった所で移住や留学というのは、また一からやり直しになってしまいますね。また、子供も人生で初めて仲間が出来る頃で、その仲間と離れたくないと拒否し始めるのもこの年齢です。
その苦労を乗り越えれば、ネイティブに近い英語を習得できます。
親御さんの努力も相当だと思います。簡単にお母さんとお子さん一人だけを連れて長期海外に行ける訳ではないですもんね。
周りの成功例を見ると、小さい頃から小学校3年生になったら留学するよ、とお子さんを洗脳してるご家庭が多いですね。
苦労しても、得る物は大きいと思いますよ。